不動産の資産価値を決める際に関係する要素は以下のように大きく分けて4つあります。
・土地の立地、広さ、形状
・築年数、デザイン性
・耐震性や地勢・地盤
・周辺環境
本日は土地の立地、広さや形状に関して解説していきます。
土地の評価ポイントとして、立地、面積、形状、公法上の規制などが挙げられます。一般的に、不動産の価値は土地の立地が大きく影響しますが、一戸建ての場合、土地の立地だけではなく広さや接道状況、形状が整っているかなども評価の対象です。その理由としては、住宅設計を目的とした土地は、間口の広い整形地(整えられた土地)のほうが土地を有効に活用できることが挙げられます。
なお、整形地には正方形と長方形がありますが、一般的には間口が広く、適切な奥行きも確保されている長方形の土地のほうが利用しやすく価値が高いといえます。不整形地(整えられていない土地)はデッドスペースが生じやすいため、価値は低くなる傾向にあります。
加えて、公法上の規制も土地の価値に大きく影響します。それぞれの土地には都市計画法により、用途の規制や建築可能な建物の規模が定められており、規制が厳しく用途が限られる土地は価値が下がってしまうことが一般的です。反対に、用途の幅が広く大きな建物を建てられる土地では価値が高くなる傾向にあります。